本書を一言で表現すると『考える技術』の解説本である。
考えるとはどういうことか?定義から始まり、その効能と方法を説くものである。
まず最初に「考える」とは『広げること』と『深めること』である。
『広げる』とは、可能性を考えていくこと。
それは、いままで存在しなかったものを生み出したり、新しい価値をつくっていくことでもある。
『深める』とは、本質的価値を考えていくこと。
それは「そもそも」を考えることでもある。
「考える技術」でアイデアを生み出すためには、3つの大切なルールがある。
ルール1 ゴールを決める
ルール2 インプットして現状を整理する
ルール3 考える=「考えを広げる+考えを深める」
●考えを広げる方法
・かけあわせ法‥‥‥‥異なる事柄を掛け合わせることで新しい事柄を生み出す方法
・数珠つなぎ連想法‥‥マインドマップ
・ずらす法‥‥‥‥‥‥ターゲットをずらすなど、価値の再定義を行う
・脱2択‥‥‥‥‥‥‥‥どちらかを選ぶのではなく、どちらもを考える(orではなく&)
・まとめる法‥‥‥‥‥集める→法則化→実行
・あったらいいな‥‥‥イノベーションの多くはあったらいいなから生まれる
●考えを深める方法
・360度分解法‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥無理やりにでもいいところ、魅力、価値がある
ところを全方位から探すこと。
長所と短所を入れ替える。
・ポジティブ価値化‥‥‥‥‥‥‥‥‥ネガティブ要素をポジティブに置き換える。
・自分ゴト、あなたゴト、社会ゴト‥‥三方良しの考え方
・すごろく法‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ゴールから逆算して物事を考える
・正体探し‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥比べることで人の無意識を見える化する
・キャッチコピー法‥‥‥‥‥‥‥‥‥魅力的な表現で言語化する
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