書評 リーダーの仮面 安藤広大 ダイヤモンド社 2020年

リーダーシップ・コーチング
ジャンル

リーダーシップ

こんな方におすすめ

係長、課長といった小~中規模組織の中間管理職。初めて部下を持つような若手リーダー。

要約

リーダーとして部下を成長させ、チームの成果を最大化させることを目的とするため、個人的な感情は一旦横に置き「理論」に従ったマネジメント方法を解説。そのための リーダーに必要な要素を5つの思考法にまとめたもの。その5つの思考法とは以下の通り。

①ルールの思考法:場の空気ではなく、言語化されたルールをつくる。

②位置の思考法:対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする。

③利益の思考法:人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす。

④結果の思考法:プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る。

⑤成長の思考法:目の前の成果ではなく、将来の成長を選ぶ。

一見かなりドライに感じるが、結果を出すという目的がはっきりしているため、軸がぶれておらず、また再現性が高い。しかし、感情が邪魔をして慣れるまで抵抗感を持つ人が少なからずいるように感じる。そこで必要になるのが「リーダーの仮面」となる。

本書は、これから始めて部下を持つという方や、部下が伸び悩んでいる、(チーム制であるなら)チーム成績が伸び悩んでいるという若手リーダーには目から鱗の内容となるであろう。なにせ、リーダーシップというと『部下に寄り添う』や『モチベーションを上げよう』というイメージがあるが、本書はそれとは真逆の内容であるからだ。

既存の方法論で成果が出ていないのであれば、試してみる価値はある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました