書評 NOISE[ノイズ] 組織はなぜ判断を誤るのか?         ダニエル・カーネマン他 早川書房 2021年

行動経済学

ノーベル経済学賞受賞歴のあるダニエル・カーネマンらによって書かれた、主に組織の意思決定に関しての書籍。

大きく分け、意思決定に関して2種類のエラーが存在する。1つは「バイアス」であり、もう1つは「ノイズ」である。意思決定のエラーに関して、「バイアス」「ノイズ」どちらのみが要因というわけでは無く、両方が存在するが、どちらが要因として大きいかは状況による。今までは「バイアス」に関して論じられることが多く、「ノイズ」に関して考察されることは、それほど多くなかった。

本書では主に「ノイズ」に焦点をあて、判断の誤りに関して考察している。

行動経済学の第一人者による、ノイズに関する書籍ということが、非常に興味深い。

目次は以下の通り。
二種類のエラー
第1部 ノイズを探せ(犯罪と刑罰;システムノイズ ほか)
第2部 ノイズを測るものさしは?(判断を要する問題;エラーの計測 ほか)
第3部 予測的判断のノイズ(人間の判断とモデル;ルールとノイズ ほか)
第4部 ノイズはなぜ起きるのか(ヒューリスティクス、バイアス、ノイズ;レベル合わせ ほか)

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